痛風の治療方法とは?治療費は全部でどれくらいかかる?

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目次
痛風の治療方法と治療費について
運悪く痛風と診断されてしまった人は、あまり落胆せずに治療に専念しましょう。痛風の治療には大きく2つの目的があります。1つは痛みの原因である関節炎を治療する事で、もう1つは血液中の尿酸値を下げる事です。
痛風の痛みをとる薬剤治療
関節炎の治療は薬剤を投与する事で改善します。抗炎症・鎮痛作用のある薬剤として、痛風には非ステロイド系抗炎症薬が用いられます。市販されているアスピリン系の鎮痛剤は、痛風の症状を悪化させる場合があるので避けて下さい。
また、ロキソニンなど市販されている非ステロイド系の薬剤は、副作用として胃腸障害を引き起こす危険性があります。これは非ステロイド系薬剤全般について言える事なので、やはり病院で診察を受けてから処方箋をもらう事をおすすめします。
尿酸値を下げる薬剤治療
痛風は血液中の尿酸値が一定レベルを超えた「高尿酸血症」の状態です。比較的軽い状態であれば生活習慣の改善や運動療法などで、長期的に尿酸値を下げてゆきます。
しかし発作が再発した場合や尿酸値が相当に高い場合には、薬剤を投与して尿酸値を一定レベル以下にします。この時用いられる薬剤には、尿酸排泄促進剤と尿酸生成抑制剤があります。
高尿酸血症のまま放置しておくと、腎臓障害や尿路結石などの合併症につながりますので、必ず病院で正しい治療を受けて下さい。
痛風の治療費はどのくらい?
痛風の治療費は、検査費と薬剤費がその大部分を占めていて、初診料などを除けば1か月で1万円~1万5千円程度。保険の適用で自己負担額は3千円~5千円程度です。
但し痛風の治療は長期間に及びますから、治療の総額はかなりの額になるでしょう。
やっぱり痛風になる前に
このように、痛風を発症してしまうと肉体的にも金銭的にも、かなりの負担を伴います。痛風の激痛を経験する前に、自身の生活習慣を客観的に見直してみましょう。
以下の条件に思い当たる人は、痛風になる危険性が高いと言えます。
- 家族や近い親戚に痛風の経験者がいる。
- 肥満、もしくは太り気味の体形かもしれない。
- お酒を多量に、しかも毎日欠かさず飲む。
- 食事の量が多い、しかも肉類メニューを大変好む。
- 糖尿病や高血圧症と診断されたことがある。
- 外傷以外で、足の親指が痛んだりしたことがある。
早期発見で事前に痛風の発症を回避したいのなら、正常な内に病院で検診を受ける事をおすすめします。
どうしても忙しい方には、薬局でも手に入る検査キットもありますが、あくまでも簡易検査にしか使えません。
痛風は現代人の生活習慣なら誰にでも起こりうる病気です。暴飲暴食、日々成長する腹回り、まだ大丈夫と自分にウソをついていると、取り返しがつかない事になりますよ。
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管理人:水野仁志

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